衛生管理者試験について、受験生から寄せられてきた疑問をまとめました。受験前から合格後まで、よくある質問に一問一答形式で回答します。
受験資格・申し込みに関するQ&A
Q1. 実務経験がないと受験できませんか?
A. 受験には学歴に応じた労働衛生の実務経験が必要です(大卒1年以上、高卒3年以上)。実務経験がない場合、現職での業務が実務経験に該当するか会社の人事・総務部門に確認してください。在職中に実務経験を積みながら勉強を進めることをおすすめします。
Q2. 第一種と第二種、どちらを受ければいいですか?
A. 勤務先の業種区分(労働安全衛生規則第7条)で決まります。第二種で選任できない業種(=第一種等が必要)は、農林畜水産業・鉱業・建設業・製造業・電気業・ガス業・水道業・熱供給業・運送業・自動車整備業・機械修理業・医療業・清掃業です。一方、情報通信業(IT)・金融保険業・卸売小売業・飲食店・宿泊業・各種サービス業などは第二種で選任できる場合があります。介護・福祉・物流などは事業場の業種区分で判断されるため、迷ったら勤務先または所轄の労働基準監督署・労働局に確認するか、安全策として第一種を選びましょう。詳しくは第一種・第二種の違い比較記事をご覧ください。
Q3. 何回まで受験できますか?
A. 受験回数に制限はありません。不合格の場合も何度でも再挑戦できます。ただし受験のたびに受験料8,800円がかかります。
Q4. 試験はいつ実施されていますか?
A. 全国7か所の安全衛生技術センターと、東京・大阪の2試験場(計9会場)で月に複数回実施されています。年に数回しかない試験ではないため、仕事のスケジュールに合わせて受験日を選べます。
Q4-2. 受験申し込みはオンラインでできますか?
A. 可能です。インターネット申請に対応しており、受験申請書の取り寄せが不要で、マイページから試験申請情報の入力・オンライン決済まで行えます。2026年5月にはオンライン完結型申請にも対応しました。ただし、必要書類(卒業証明書・事業者証明書・写真等)の提出方法は申請区分(新規・再受験・特例など)によって異なるため、申し込み前に必ず最新の申請システムの案内をご確認ください。受付期間は試験日の2か月前〜14日前まで(定員制)。詳細は 公式案内 を確認してください。
勉強方法に関するQ&A
Q5. 独学で合格できますか?
A. できます。市販のテキスト1冊+過去問集1冊の合計2冊で十分です。近年の合格率は第一種で約47%、第二種で約49%となっており、適切な教材を選び、過去問題を中心に学習すれば、独学でも十分に合格を目指せる試験です。詳しくは独学合格の方法をご覧ください。
Q6. 何か月前から勉強を始めればいいですか?
A. 第一種なら3〜4か月前、第二種なら2〜3か月前を目安にしてください。1日1時間の学習時間が確保できることが前提です。仕事の繁忙期と重ならないよう逆算して計画を立てましょう。
Q7. 過去問だけで合格できますか?
A. 過去問を中心とした学習は効果的ですが、テキストで基礎を理解してから過去問に取り組む方が定着率が上がります。「テキスト1周→過去問3周」の流れが最も効率的と考えます。
Q8. 苦手な労働生理はどう勉強すればいいですか?
A. 図と語呂合わせを使うのが最も効果的と考えます。消化酵素・血液循環・呼吸・感覚器などの頻出8テーマを語呂合わせで覚えれば、文系の方でも対応できます。詳しくは労働生理の覚え方をご覧ください。
試験当日に関するQ&A
Q9. 試験当日に電卓は使えますか?
A. 使えますが、使用可能な電卓に限ります。安全衛生技術試験協会の規程により、協会が認める機能(四則演算・百分率・税計算・開平計算・数値メモリ等)のみの電卓の持込が認められています。関数電卓・通信機能付き・スマホの電卓は不可です。会場運用や受験案内で取り扱いが変わる場合があるため、受験前に必ず最新の受験案内をご確認ください。詳しくは 公式ページ をご確認ください。
Q10. 途中退室はできますか?
A. 試験開始後、一定時間が経過した後に途中退室ができます。会場のアナウンスを確認してください。
Q11. 試験会場はどこにありますか?
A. 全国7か所の安全衛生技術センターと、東京・大阪の2試験場(計9会場)で実施されます。具体的には、北海道(恵庭市)・東北(岩沼市)・関東(市原市)・関東センター東京試験場(東京都港区・竹芝/2024年新設)・中部(東海市)・近畿(加古川市)・近畿センター大阪試験場(大阪市内/2024年新設)・中国四国(福山市)・九州(久留米市)の9会場です。都市部から離れた場所にあるセンターも多いため、前日に交通ルートを必ず確認してください。
Q11-2. センターまで遠いのですが、近くで受験できますか?
A. 各都道府県で年1〜数回実施される「出張特別試験」を利用できます。試験内容・難易度・受験料は通常と同じで、住んでいる地域に近い会場で受験可能です。ただし開催回数が少なく定員制のため、申込締切は通常より早めです(具体的な締切日は出張特別試験用の案内で確認(開催地域・回数は年度により異なります)してください)。日程・会場は 公式の「出張試験について」 から都道府県を選択して確認できます。
Q11-3. 東京試験場の特徴・アクセスを教えてください
A. 関東安全衛生技術センター東京試験場は、ニューピア竹芝ノースタワー21階(東京都港区海岸)にあります。
- アクセス:ゆりかもめ「竹芝駅」徒歩約5分/JR・東京モノレール「浜松町駅」徒歩約15分/都営地下鉄「大門駅」徒歩約15分
- 受付時間:平日 9:00〜16:00(窓口での現金支払不可、振替払込受付証明書を持参)
- 入室時間:原則 午前10時から(試験開始15分前までに入室)
- 遅刻:試験開始から60分以内なら受験可
- 駐車場:専用無料駐車場なし。公共交通機関の利用推奨
- 飲食:試験室はキャップ付ボトルのみ可。食事は1Fラウンジで
- 問合せ:03-6432-0461
- 参考:東京試験場 よくあるご質問(公式PDF)
- ⚠️ 入室時間・遅刻取扱い・飲食・問合せ等の運用は変更される場合があります。必ず受験票・最新の公式PDFで確認してください。
合格後に関するQ&A
Q12. 合格後、免許証はいつ届きますか?
A. 合格通知書が届いてから免許申請を行い、通常は申請後しばらくして免許証が郵送されます。交付までの時期は申請時期や書類の不備の有無などにより変動するため、余裕をもって手続きすることをおすすめします。詳しくは免許申請の完全ガイドをご覧ください。
Q13. 免許証の有効期限はありますか?
A. 衛生管理者免許証に有効期限はありません。一度取得すれば更新不要で生涯有効です。
Q14. 選任後に必要な研修はありますか?
A. 法律上の義務はありませんが、会社や業界団体が実施する安全衛生教育への参加が推奨されます。特に選任直後は、職場の安全衛生管理の実務を把握するために積極的に研修を受けることをおすすめします。
Q15. 第二種を持っていれば第一種を免除されますか?
A. 通常の第一種試験には科目免除制度はなく、第二種免許を持っていても通常の第一種を受験する場合は全科目を受けます。第二種免許保持者は「特例第一種衛生管理者試験」という別区分で受験することで、出題範囲が絞られた形で第一種免許を取得できます。具体的には、出題科目は 「労働衛生(有害業務に係るものに限る)」 と 「関係法令(有害業務に係るものに限る)」 の2科目のみ(各10問・計20問/試験時間2時間)です。通常の第一種と比較すると、労働生理/労働衛生(有害業務以外)/関係法令(有害業務以外) の3区分が出題されない=実質的に免除される形になります(出典:安全衛生技術試験協会 公式案内)。
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✍️ 筆者について
衛生管理者のトリセツ編集部は、労働安全衛生分野の実務に携わる専門家チームです。安全衛生の現場経験をもとに、受験対策から資格取得後の実務まで、正確で役立つ情報を発信しています。詳細は プロフィール をご覧ください。
⚠️ 本記事は執筆時点の法令・制度・公式情報をもとに作成しています。最新情報は厚生労働省・公益財団法人 安全衛生技術試験協会等の公式情報をご確認ください。


